大島薫さん “可愛すぎる男性かつ現役AV女優”としてツイッターに自身の自撮りをアップすると、瞬く間に拡散、そのセンセーショナルな存在感が広く知られることとなった大島薫さん。 ツイッターでは特に女性からの、「普通の女の子より女の子らしい」「下手な女子より可愛い」といった絶賛の声が目立ちます。誰をも魅了する、彼の美の秘訣を探りました。 顎が目立つのなら、目元を大きく見せるメイクが鍵――大島さんはとにかく可愛いですが、ぶっちゃけお直し、していますよね? 大島薫さん(以下、大島):二の腕にボトックス注射を打っていましたが、他の部分はしていません。僕、体を鍛えていたことがあるので、腕筋がモリッとしていたんですよ。ボトックス注射をすると、筋肉の動きを止めることができるんです。動かさないと筋肉ってどんどん細くなっていくので、女性らしくなるんです。ふくらはぎのモリッと具合が気になる元運動部女子も、打っているひとは多いそうです。 ――では特別なスキンケアは? そんなにツルツルで、何もしていないとは言わせません。 大島:スキンケアはドラッグストアで購入した化粧水のみ、メイク用品はRMKです。もしかしたら、全身脱毛のおかげかも。顔も脱毛しているのですが、毛が抜けると毛穴が引き締まって肌がワントーン上がり、きめ細やかになる効果があるらしいのです。 それに、元々女性のほうが肌のダメージを受けやすいそうで。逆に僕は男性だから、ダメージには強いけれど皮脂が強い。女性の友達とご飯に行くと、2~3時間後もみんなサラッとしているのに、僕だけテカテカしていて恥ずかしいときもありますよ(笑)。 ――メイクもいつも可愛いですよね、何か参考にしているんでしょうか? 大島:女装をはじめた当初は女性誌のメイクページを参考にしていましたが、ローライトやノーズシャドー、シェーディングなど、とにかく書いてあるものすべてを取り入れていたんです。でも僕は男性なので、顔の凹凸が目立ち過ぎて(笑)。 いまは結局、自己流ですが、特にこだわっているのはアイメイクです。僕、女性よりも顎が目立つので、目元を大きく見せて、顔の下部分が短くなるようなバランスのメイクを心がけています。 体型カバーにラグラン、ゆったりめのカーデは重宝――服装はフェミニンすぎず、そのナチュラルさがまた可愛い女性そのものに見えますが。 大島:そうなんです。僕は女性になりたいわけではなく、あくまで“大島薫”というアイコンとして、着たい服を着るだけ。でも最初は思い切りやりましたよ。今のスタイルで生きる、と決めた日、メンズの服と下着はすべて捨て、約30万円かけてレディースの服を買い揃えました。 まずはネット通販を利用しましたが、サイジングで失敗。入るけど、ゴツく見える、とか。だから、ショップ店員さんを頼りましたね。メンズとレディースでは、お洒落のセオリーが全然違うんです。メンズはなるべく、2色以上の色を取り入れないようにしますが、レディースは色がどれだけあっても関係ないですよね。そういったことを知るために、店員さんの言うことに素直に従いました。 同時に体型カバーも意識するようになりました。男性的な肩幅をカバーするため、Vネックは避け、丸首で襟が詰まっていないトップスを選びます。ラグラン袖のシャツも、目の錯覚で肩が目立たなくなりますね。そして二の腕辺りをカバーするため、ゆったりめのカーデは重宝しています。ブランドは、Ungrid(アングリッド)さんが多いですね。 ――それにしても、レディース服がすんなり入るのは、元々華奢だからでは? 羨ましい限りです……。 大島:ちゃんと節制しているんですよ。糖質制限ダイエットをしつつ、YouTubeの『1日6分で”割れた腹筋”を手に入れる腹筋法』という動画を見ながら、2日に1回ほど筋トレしています。腹筋って、いくらやってもゴツくなることはないし、実は顔痩せにも効果的ですよ! コンプレックスを知り、自分を知ることが、自分を好きになる第一歩――大島さんは、写真だけではなく動いている姿も女性的で可愛らしいのが驚異的なところです。本当にノンホル(※女性ホルモンを打っていない)なんですか? 大島:はい(笑)。例えばすべての仕草に言えることですが、男性は「開く」、女性は「閉じる」なんです。男は太ももを外側に開いて歩きますが、女性は太ももの内側がすり合うように歩きます。 好きな人の前では、女性誌の「モテ仕草講座」が使えますね。飲み物を飲む時にコップを両手で物をもったり、相手の二の腕あたりの服をちょこんと掴んでみたり。いつもやっていたら単なるぶりっ子だから、あくまで自分を女性として意識してほしいひとの前でだけすればいいと思います。僕も、意中の男性の前では意識しています。 ――とても数年間で身についたとは思えない女子力! きっと昔から可愛らしい男の子だったとお見受けします。 大島:とんでもない! 小中学生の頃はすごい天パでちょいポチャで、周りからは「ブサイク」と言われ、面白いことを言って、できるだけクラスの中心にいようとしていたタイプでした。それが高校生の頃、ネット掲示板にふと自分の写メをアップしたら、みんなが「イケメンじゃん」と言ってくださって。それから「僕、イケメン?」という勘違いがはじまり、お洒落に興味が湧いたついでに縮毛矯正をしたら、悩みの種だった天パがなくなり、自信が持てるようになりました。 女装をするようになってからは、全体的な骨格がコンプレックス。これはどうしようもないのかなと思う反面、簡単には諦められず骨格矯正に通っていました。お値段は張りますが、必要なことにはお金を使うようにしています。若さや美貌などは、すべてお金に換えられると思うんですよ、「綺麗な人の方が生涯年収が高い」という研究結果もありますし。だから、すべて返ってくるものだと思って投資しています。 ――そんな悩みや並々ならぬ努力があったとは。すみません、最初から完璧に可愛いものとばかり思っておりました。 大島:コンプレックスを抱えるすべての女性にお伝えしたいことですが、「自分を知る」ことを恐れないことが大切です。コンプレックスって、目を逸らしたくなるじゃないですか。体形や顔が気になる、じゃあ鏡を見るのをやめよう、と。だけど、逃げてはダメ。もちろん根本解決する方法はないかもしれません。ですが、少しでも良く見せる方法は、直視しないと知ることができません。 自分が嫌いだ、という女性も同じ。コンプレックスを知り、自分を知ることが、自分を好きになる第一歩です。 |