3月8日は「国際女性デー」とあって、筆者の住むフランスでは、女性にスポットをあてた様々な記事が見られました。 なかでも「女性が男性よりも勝っている12の理由」と題して、フランスの『LE FIGARO madame』が紹介している、色々なデータが面白かったので一部紹介しようと思います。 フェミニズム運動が盛んなフランスであっても、まだまだ男女の厳密な平等は追いついていないところもあるのですが、この日ばかりは「女性の方が勝っている」部分を大々的に取り上げて、女性たちを励ます内容になっています。 「学業の優秀さ」OECD(経済協力開発機構)が行った65か国での調査(2015年)によると、15歳の子が宿題にかける時間は、女子の方が男子よりも1週間のうち1時間多いことがわかりました。男子らがTVゲームに時間を費やしている間に、女子たちはより多く勉強し、読書もより多くしているそうです。そのおかげか、将来的に女子の方が57%の確率で学士、博士号を取るという結果も出ています。 なお、最近スペインである機関が行った調査によると、2050年の中国では140人の女性が卒業資格を得るのに対して、男性は100人のみという大差も出てくるそうです。 「仕事での優秀さ」アメリカの150都市のうち147都市で、30歳以下の若いエリートの収入は、女性の方が8%も上回ることがわかりました(データ元:Time Magazine)。 他にも、近年、アメリカ経済の不景気で失業した人は、3分の2が男性であり、また失業率は女性で8.6%に対して、男性は11.2%と高くなっています。 フランスでは35歳以下の若い医者の58%が女性。このまま女性進出が進み、2022年には年齢に関わらず、女性の医者の方が多くなるだろうという報告もあります。また、法律業界の現場でも女性は着実に増えていて、国立司法学院では、2014年の卒業生の72%が女性です。 1994年のルワンダ大虐殺の後、同国では政治上層部のメンバーに女性の参加を優遇する措置をとった結果、2013年には63%もの女性議員が活躍しているそうです。 映画化されたCIAの若き分析官女性再びアメリカでの事実。世界が見守ったテロリスト「ウサーマ・ビン・ラーディン」の殺害。実はあの殺害プロジェクトを任せられたのはCIAの若き分析官女性でした。この実話を元に映画化もされ『ゼロ・ダーク・サーティ』として世に大きく知られることとなりました。 以上、世界での女性の様々な活躍がみられて、爽快さも感じられませんか? 実際、子供の成長でも女の子の方が発達が早かったりと、幼い頃から男女の違いは出ているのもよく知られていますよね。だからといって、女性と男性の差を比べて戦うのも良策とは思えないので、お互い困ったときは助け合って補えるのが一番かもしれませんね。 |