既婚か独身か、子持ちか子持ちでないか、ゆるキャリかバリキャリか。女性はライフイベントや生活スタイルの変化によって、かつての女友達と突然話が合わなくなったり、お互いにマウンティングし合ったりして、自己嫌悪に陥るケースがある。それが深刻化すると「もう1人の方がラクかも」なんて思えてきて、周囲と疎遠になり、気づけば“ぼっち”という状況を味わう人も少なくない。 そんな時、ひとりで楽しむ方法を考えてみるのも勿論良いが、「ひとりは飽きた」「共感できる相手が欲しい」と思ってしまったあなたは、試しにもう一度交友関係を築く方法を考えてみてはいかがだろうか。 女子会での会話がツライそもそも“ぼっち”になってしまったのは何故だろう。周囲と休みが合わなくなったから? 仕事が忙し過ぎたから? 既婚者と何を話していいか分からなくなったから? 社会に出てから久々に集まる旧友との女子会は、懐かしく、楽しみである反面、実際に行ってみたら、なんだかしっくりこなかったというケースも多い。特に周りが相次いで「結婚だ」「出産だ」と安定した幸せを掴んでいく中で、恋人がいない、仕事は楽しいけどプライベートの充実なんて考える余裕もなかった、周りと比較して自分のライフスタイルに引け目を感じる……なんて状況になると、素直に他人の幸せを喜べなくなる女性は少なくない。 「共感」できる仲間が欲しいアメリカの社会心理学教授、デボラ・タネン氏によると女性は幼少期から同性どうしのコミュニケーションにおいて「私も○○だ」と共通点を作り出す努力を行うという。これは大人になってからも同様で、女性社会の基盤は「共感」で成り立っている。 学生時代は似たような環境で育ち、何でも共感し合える場面が多かったが、社会人になると働く環境も違えば、既婚者か独身かでライフスタイルも別物になり、これまでの友達と共感し合えなくなることも往々にしてあるだろう。 そんな時は別のコミュニティに目を向けてみると新たな発見がある。手っとり早いのは飲み会だ。特に合コンは異性との出会いを求めるイメージだが、同様に彼氏のいない独身女性たちが集まるため、実は同性どうしの友達作りの場として穴場だ。誰がよかったかという話で盛り上がるうち、気づけば女どうしの方が仲良くなっていたりする。 また、共通の趣味で共感し合える友達が欲しい場合は料理教室などの習い事を始めてみる、アニメや音楽好きなどニッチな趣味仲間が欲しいならSNSのコミュニティのオフ会に参加してみる、面白い体験を通して友達作りを楽しんでみたいなら渋谷大学のように新しい学びの場に顔を出してみるというのもありだ。 仕事のモチベーションが高く、周囲に同じ様な女性がいない場合は、ビジネス的な側面の強い出会いが期待できるWEBサービスの「ソーシャルランチ」や「コーヒーミーティング」を活用したり、出社前に学べる講座を開講する「丸の内朝大学」で朝活を始めてみる、フリーランスの女性であれば、フリーランスを繋ぐコミュニティに参加することなどで、既存の友人とは出来なかった情報共有や共感度の高い会話が出来る可能性がある。 昔からの女友達とはやっぱり上手くやりたいそうは言っても、やはり昔から馴染み深い女友達の方が安心出来、出来れば本当は上手くやりたいと思っている方もいるのではないだろうか。 そういう方は一度騙されたと思って、旧友との会話では「徹底的に聞き役に回ってみる」ことをおすすめしたい。初めは興味のない話や自慢まがいな話などでイライラすることもあるかもしれないが、自分は「インタビューを行っているのだ」くらいの気持ちでいると、案外相手から学ぶことも沢山あるし、全く別の環境で過ごす人間だったとしても、向こうもこちらの近況に興味を持ってくれたり、理解しようとしてくれる可能性が高まる。 特に結婚直前、既婚者、妊娠中、子持ちの女性などはライフイベントを先に終えた人生の先輩として捉え、その時を迎えたことを想像しながら話を聞いてみると、臨場感も湧き、自分が同様の状況になった時に必ず役立つ知識が身につくので、おすすめである。 女性どうしが無意識に行ってしまう比較やマウンティング意識は最早どうしようもないものだが、それを自覚し、こちらが余裕を持って自分から歩みよろうという姿勢で会話に臨めば、案外対抗意識を抱えていたこれまでの自分が、一番馬鹿馬鹿しかったのだということに気づき、はっとさせられるかもしれない。 (文=編集部) |