溶けにくいアイスクリームを作るために必要なたんぱく質が科学者によって発見され、話題になっています。そのたんぱく質はなんと、日本人が良く食べているあの食品に含まれる成分だったのそうです。 日本の朝食でおなじみの納豆に含まれる成分と同じエディンバラ大学とダンディー大学の研究者たちは、たんぱく質「BslA」をアイスクリームに加えることによって、従来のものより溶けにくくすることが可能だということを発見しました。 イギリスのメディアの報道によると、空気、脂肪と水を一緒に結合し、滑らかなプリン状にすることのできるこのたんぱく質は、日本の朝食でおなじみの納豆に含まれる成分と同じだそうです。 また、この開発によって、アイスクリームの飽和脂肪とカロリーを低く抑えられる可能性があると言います。同様に暑い気候でも溶けにくいため、ザラザラした氷の結晶化を防ぐことができ、高級ブランドのアイスクリームのような滑らかな質感を保てるのだとか。 プロジェクトを主導した研究者は、「この新しい成分が消費者とメーカーのために、アイスクリームを向上させる力を持っていることに興奮しています」と話しています。 海外でも注目されている納豆の健康美容効果以前、アメリカの大手スーパーマーケット、ウォルマートのアイスクリームサンドイッチを常温で12時間放っておいても溶けなかったというニュースが話題になりました。 その時は、食品に粘りやとろみをつけるための増粘剤という添加物のためだろうという推測も出ましたが、同社は「米食品医薬品局(FDA)のガイドラインが定める条件をしっかりと満たしている」とのコメントを発表しています。 納豆の健康や美容への効果は高いと言われており、最近は海外でも注目されています。添加物は心配という人も、納豆と同じ成分なら、溶けないアイスクリームも安心して食べられるかもしれませんね。 |