以前「自慰行為がやめられない22歳女性の告白動画が話題」という記事を掲載しましたが、近年の研究でわかってきた、ポルノが人間の脳に与える具体的な影響について、アメリカのニュースメディア「Medical Daily」が報じています。 ポルノは性的空想を探検する機会を提供することで性欲を押し上げますが、脳に悪影響をもたらす可能性があるというのです。 セックスもポルノもどちらも脳内にドーパミンを出すセックスをすることとポルノを見ることは、どちらも快楽と喜びの原因となる神経伝達物質であるドーパミンを出します。しかし、定期的にポルノを見て繰り返しこの高まりが起こることで、脳は無感覚に陥ります。2014年には医学雑誌『JAMA Psychiatry』に、定期的にポルノを見ることは性的興奮への反応を鈍らせるという研究結果が掲載されました。 研究者は、これは同じように“ハイな状態”を感じるためには脳がより多くのドーパミンを必要とするからだと主張します。ドーパミンを出すために、より性的な刺激をますます必要としてしまうのだそう。視覚的にたくさんの生々しい映像に遭遇することによって無感覚になり、通常では興奮できなくなるのです。ポルノを見すぎるせいで実際のセックスでは希望を見出せない若い男性が増えている所以です。 脳が縮まり、ドラッグやアルコール中毒者と同じ状態にまた、ポルノを見る男性は脳が縮まっていると研究者は言います。実験の結果、モチベーションや報酬系の反応と直結する脳内の線条体領域が、ポルノをたくさん見る人の方がより縮んだのだそう。報酬系とは脳において欲求が満たされた時に活性化して、快感を与える神経系のこと。 またケンブリッジ大学が2013年に発表した研究結果によると、ポルノ中毒者がポルノを見た時の脳をスキャンで見たところ、線条体領域がクリスマスツリーのようにライトアップされました。それはドラッグやアルコール中毒者が欲求を満たされた時にアクティブになった部分と同じでした。 リアルなセックスライフを充実させるためにつまり、裸を見ても性的に興奮ができなくなり、より刺激的なものを求めるようになってきたら、すでに脳内ではアルコール中毒者やドラッグ中毒者と同じような動きが起こっているのです。記事では若い頃からポルノを視覚的に享受している若い男性について警鐘を鳴らしていますが、現代では女性も同じことが言えるでしょう。リアルなセックスライフを充実させるためにも、あえてインターネットでのアダルト動画やポルノ映画を見ないようにする意識も必要なのかもしれません。 |