あなたは、仕事の休憩に何をしていますか? ぼーっとしたりタバコを吸ったりお菓子を食べたり……、といろいろありますが、実は猫の動画を見ることが効果的であるという研究結果が発表されました。 ネガティブな感情を前向きにするイギリスのメディア『STYLIST』によると、『Computers in Human Behavior』という学術雑誌に、「人間は猫の動画を見ることでエネルギーと感情が高まる」という研究結果が掲載されました。ネガティブな感情を前向きな方向へと変え、達成困難なタスクを乗り越えさせるよう働きかけるそうです。 研究では約7,000人を対象に、猫の動画を見る前と見た後に何を感じたのか調べました。結果は、子猫の動画を見ることで仕事のパフォーマンスが上がり、より幸せな気持ちになったというものでした。それは、後々しなければいけない重要なタスクを先延ばすことによって、一時的だとしてもシビアな状況から解放されること、また仕事の最中であるにも関わらず動画を見ているという、ある種の罪悪感によって幸福を感じやすくなる、というものでした。 YouTubeでどのカテゴリーよりも1動画あたりの再生回数が多い「多くの人々にとって、猫の動画を見るのは自分自身の気分を良くするためである」と、この研究を行ったインディアナ大学のジェシカ・ミリック助教授は語りました。 「特に、ネット上で猫動画を見た後はより希望に溢れ、より前向きで、より発奮した気分になります。不安や怒りなどのネガティブな感情が減っていくのです」 2014年にYouTubeに投稿された猫動画は200万件以上で、260億以上の再生回数があり、これは他のどのカテゴリーよりも1動画あたりの再生回数が多いことがわかりました。これは、猫好きにとってはタダで受けられるセラピーがたくさん存在するということでしょう。 猫研究はますます広がる?またジェシカ氏は次のようにも話しています。 「猫の動画を見ることによる効果を研究するなんて、取るに足らないトピックだと思う人がいるかもしれない。でも、人間とインターネットがこれだけつながっている現代社会では、ネットからどのような影響を受けているのかという問題は無視できません。もちろんこれだけ世界中で見られている猫の動画もです」 以前、猫がゴロゴロ喉を鳴らすのは「どこにもいかないで」のメッセージだという記事を掲載しましたが、これからも猫にまつわる研究はますます広がり、猫の驚きの生態や人間への影響が明らかになっていくのかもしれません。 |