STYLISTより 2年間でビン1つ分しかゴミを出さなかった女性が話題になっています。
冷蔵庫の中がプラスチック製品だらけだと気付いたイギリスのメディア『STYLIST』の記事によると、ニューヨークに住むローレン・シンガーさんは、ニューヨーク大学に在籍していた最後の2年間でそれを実践しました。 大学で環境保護の研究をしていた彼女は、ある日に自宅に帰って夕食を作ろうと冷蔵庫を開けた時、プラスチック製品ばかりあることに気が付きました。自分がこの分野を勉強しているのに実生活では実践していないことに対して、それは単なる偽善者なのではないかと感じ、ゴミゼロ生活を実験的にスタートしたのだと言います。 自分を飾る道具さえも無駄だと捨てていったプラスチック製品の購入を絶ち、余分な雑貨やずっと着ていなかった服を処分、買い物ではエコバッグを使用し、どうしても出てしまうゴミをビンに溜めていくことにしました。自分の人生において重要ではない、いくつものアクセサリーや化粧道具等の自分を飾る道具さえも捨てていきました。 そしてバーに行ってもストローを断ったり、お店でビニール袋や紙バッグ、レシートをもらうことを拒否したりと「No」と言うことを始めました。 さらに生活用品においては、柄の部分は竹で、堆肥化可能なブラシが使用された歯ブラシ、トイレットペーパーの代わりに何度も使える100%コットンナプキン、カスティール石鹸(粗質食料で作る石鹸)、リサイクル可能な容器に入ったオーガニック化粧品などを使用していたそうです。 自身の経験を生かして会社を始めたその結果、2年間で彼女が出したゴミは僅か小さなビン1つにおさまる程度でした。 その後自身の経験を生かして、環境にやさしい製品を扱う会社を始めた彼女はゴミゼロ生活を振り返り、こんなに質の高い生活を手に入れられるとは予想していなかったと話します。そしてそれは簡単なだけでなく、本当の健康と幸福を手に入れられるのだと話しました。 モノを片付けることは考え方や生き方を変える現在日本のみならずアメリカでも大人気で、2015年4月発表の米TIME誌「世界で最も影響力のある100人」に日本人として村上春樹氏とともに選出された片付けコンサルタントの近藤麻理恵さん(通称こんまり)。そのモノを手にした瞬間に「ときめくかどうか」で捨てていく彼女の「ときめき片付け法」は、ローレンさんにも通ずる部分があるかもしれません。 近藤さんは著書の中で、「家の中を劇的に片づけると、その人の考え方や生き方、そして人生までが変わってしまう」と述べています。自分の外見をただ飾っているものか、人生において本当に必要なものなのか、自分をときめかせてくれるものなのか。片付けやゴミを出さない生活が世界中で注目されている理由は、ただ身の回りがすっきりするからだけではなく、自分の人生や自分自身を見つめ直すことができるからなのでしょう。 参考記事:STYLIST |