すっかり秋めいてきた今日この頃。夏休みが終わったと思ったら、もう年末年始の旅行の話題に。今年の年末年始は日並びが良く、海外ツアーの予約が大幅に伸びているそうです。 秋の連休や年末年始に旅行を予定しているあなた、海外旅行の保険はクレジットカードに付いてるから大丈夫! と安心しきっていると、痛い目にあってしまうかも。カード会社はよく、「最高3,000万円補償」などと宣伝していますが、これはあくまで旅行中の事故が原因で死亡した場合にもらえる最高額。海外旅行で最も使用頻度が高いケガや病気などは、補償の対象外となっているカードが多いのです。クレジットカード付帯の保険について、確認すべき点は以下の3つです。 クレジットカード付帯保険を確認!1.ケガや病気、盗難に対応しているか まず、「傷害・疾病治療費用(ケガや病気)」の補償が付いているかどうか、チェックしましょう。実は、“旅行系カード”として人気のJALカードやANAカードも、ケガや病気による治療費用はカバーされていません。 また、「携行品損害(持ち物の盗難や偶発的な事故による破損)」や「賠償責任(偶発的な事故でケガをさせたり他人のものを壊した場合等)」、「救援者費用(旅行中のケガや病気で日本の家族が現地に駆けつけた場合)」が補償されるかどうかも重要です。 2.補償額は十分か 海外での医療費は、日本に比べてかなり高額。例えばハワイで盲腸にかかった場合、治療費の総額は256万円にものぼります(入院2日間/ジェイアイ傷害保険火災ホームページより)。傷害・疾病治療費用は最低でも300万円、できれば500万円は欲しいところです。 3.自動付帯か、利用付帯か クレジットカードの保険には、持っているだけで支払われる「自動付帯」と、そのカードで旅行代金を支払った場合のみ補償される「利用付帯」の2種類があります。自動付帯なら心配はいりませんが、利用付帯には要注意。旅行代金の一部を、必ずそのカードで支払いましょう。ツアー代やホテル代はもちろん、空港へ向かう公共交通機関(電車やタクシー代)の費用でもOKです。 カード付帯保険に追加してグレードアップこうした条件を満たしたカードはかなり少なく、ゴールドカードやプラチナカードなど一部に限られています。海外旅行に行く予定がある人は、以下のいずれかの方法で保険をグレードアップするのがおすすめです。 1.掛け捨ての保険を追加する 手持ちのカード付帯保険で足りない分は、別途保険商品に加入することでカバーできます。損保ジャパンの「新・海外旅行保険[off!(オフ)]」や三井住友海上の「ネットde保険 @とらべる」などが代表的。申し込みはインターネットで、出発当日まで受け付けています。 例えばアメリカ7日間、女性1人の保険料は2,930円?(新・海外旅行保険offホームページでの試算)。3,000円足らずで、傷害・疾病治療費用最大1,000万円、携行品損害30万円、賠償責任1億円など、カード付帯の保険とは桁違いの補償が受けられます。 2.クレジットカードを作る 異なるカード会社が発行するクレジットカードを複数持っている場合、保険額は合算されます(死亡・後遺傷害は合算されず、最も高い金額が限度となる)。そのため、年会費無料のカードに複数申し込むのもおすすめ。 以下に、海外旅行傷害保険が充実しているカードのリストを掲載しますので、参考にしてください。 |