春服が店頭に並び始めるのに反して、寒さ深まる2月になりましたね。この季節は多くの女性が冷たい水や乾燥による手荒れに悩んでいますが、実はそのかさついた手元にこそ視線が集中しています。そのままでは老けた印象を持たせ、実年齢よりも年上に見られてしまう可能性も……。 そこで、表参道の美容室アリュウル副店長で、ヘアメイクアップアーティストの須貝知香さんにお手入れ方法などを聞きました。 首や手元から判断されているあなたの年齢「お客様の年齢や情報をキャッチするために、初対面の方は手元や首のあたりを見ています」と須貝さん。少しでも距離を近づけるために美容師ならではの心遣いですが、たしかに初めて会った人に年齢はなかなか聞きづらいもの。そんな時、これなら失礼なく相手の年齢を判断できそうです。 「お顔は綺麗にされているのに首や手元のケアが行き届いていない方を見ると、もったいない! と思ってしまいます」(須貝さん) 首や手元には、思っていた以上に視線が集まっているということがわかり、少しも気を抜けない気がしてきました……。 パソコンやスマホまで、普段の動作が乾燥の原因に?「それなりに手入れはしている」という方は多いと思います。でも、少しサボっただけで手にひび割れが起きたり、荒れてしまうのはなぜでしょう? 「大量の水仕事や段ボールを扱う等で手元に対するダメージが大きいと、お手入れを忘れた分、肌の修復が間に合わないからです。 なので手洗いをしすぎることはお勧めしません。風邪予防も大事ですが、自然な手の皮脂が奪われない程度で行いましょう。 そして、首のしわを作りやすくするのが首の高さに合っていない枕を使うこと。首の皮がたるむと、細かいしわが刻まれていきます。一度枕を見直してみて下さいね。出かける際はマフラーやストールであたため保湿することも大事。首も顔と繋がっているという意識で扱ってあげるべきです。 それから、スマホやパソコンの使い過ぎも良い影響がありません。下を向いて首のしわができやすくなるだけでなく、指先の水分が蒸発してうるおいを奪うので乾燥する原因にもなります」(須貝さん) 携帯まで関係していたとは驚き! 何気ないことで、せっかくの努力が無駄にならないように気を付けていきたいですね。 乾燥する前に毎日続けるのが肝心の手・首ケア乾燥を防ぐためとはいえ、やっぱり面倒くさいことは嫌なのが本音ですよね。 「簡単なケアでいいんですよ。手元は夜寝る前に、テクスチャーが固めでしっとりタイプのハンドクリームを軽くマッサージしながら塗り込んだ後、100円均一で売っている綿の薄い手袋をして保湿してあげましょう。 首は、顔のスキンケアの後、あごを引き上げて首の根元から顔に向かい、下から上へあげるように手に余った分を塗っていく。これを1週間、1か月と乾燥する前にしっかり続けていくことで効果が出るはずです。特に高いアイテムを購入したり時間をかける必要はありません」(須貝さん) いかがでしたか? 特別な手順やお金をかけるよりも、継続が大事ということですね。今年の冬は、“老けた印象”にならないよう手元、首元のケアに気を付けてみませんか?
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