最近、整形に失敗した(!?)ハリウッド女優、ユマ・サーマンの顔がネット上で話題になっています。「一体どうしたらこんなに顔が変わってしまうのか!」というほど、彼女の顔は明らかに度重なる整形によって変化しているのですが、他にも整形に関して驚く現象を、アメリカのリアリティー番組でも見ることができます。 アメリカで整形は「美容室に行く」ような感覚『リアルハウスワイフ』という、超お金持ち奥様たちの日常(といっても一般人にとっては非日常)が繰り広げられるこの番組の中では、仲良し奥様たちが、行きつけの整形外科を訪ね、「今日はボトックスをお願い」なんて頼む一部始終を放送していたりするのです。 日本人からしてみたら、まだまだ整形をしていることは隠し事のような空気もありますが、アメリカでは「美容室に行く」ような気軽な感覚で利用されているのが分かります。とはいえ、割高なものなので、お金持ちしかできないことではありますが……。 世界一人気の整形は「シワ取りボトックス」先月末、International Master Course on Aging Skin (IMCAS)が、整形業界の興味深いデータを発表しました。 そのデータによると2014年、世界の整形ビジネスは前年に比べて7.3%の上昇をしているそうです。整形業界は、世界の不景気なんてなんのその。この成長は2019年まで続くと予想されています。 ハリウッド女優やリアリティー番組から見ても、整形が人気のアメリカは、やはり世界的シェアからみても半分近くを占めていて44%。急成長しているのがアジアで28%、次いでヨーロッパ18 %と続いています。特にアジアの中でも、やはり中国での需要がアジアでの急成長を支えています。 なお、どの国でも一番人気の整形は「シワ取りボトックス」38%、続いて身体整形(レーザーや超音波での整形)35%。意外にも最後にランクインするのが豊胸手術で5%です。 齢を重ねるとシワがアジア人よりも目立ってしまう西洋人筆者が住むフランスでも、女優やモデルたちの「シワ取りボトックス」は基本。街行くお金持ちマダムもこぞって手を付けているので、不自然な口元に、引きつったほっぺたの強ばった顔とすれ違うことがよくあります。 特に、年齢を重ねるとシワがアジア人よりも目立ってしまう西洋人は、シワ取りボトックスに熱狂的なのはよく分かります。 ともかく、世界的に人気の整形ナンバーワンが「シワ取り」という結果からもわかるように、世界の女性は「老化」と戦い、美を日々追求しているのですね。 ただし一度手を出してしまうと、あれもこれもと終わりがなくなってしまうのも整形。老いのシワを消すはずが、宇宙人のような顔になっていることもあり、それを受けている本人が一番分からなくなってしまうのが、怖さなのかもしれません。
|