女性の美しさは時代によって移ろうもの。その変遷を描いた動画「美し記〜utsukushiki〜」を今月15日、奈良大学が公開しました。 奈良時代の女性。額の不思議な紋様は花鈿(かでん)と呼ばれるピンポイントメイク。 動画では、「縄文〜古墳」「奈良」「平安」「大正」「現代」の各時代に「美しい」とされていた女性像を表現。白粉や十二単といったメイクやファッションのトレンドの変遷を追うことができる動画に仕上がっています。 ワンピースを着た女性が不思議な鏡の建物に入ると、目の下の赤い逆三角形の化粧をした縄文時代の女性に変身。女性の姿はさらに変化し、鮮やかな十二単に身を包んだ「平安時代」の女性、谷崎潤一郎の「痴人の愛」に描かれるナオミをイメージしたという大正時代のモダンガール風の女性、厚手の白い化粧に赤いチークを入れた奈良時代の女性と次々に変化していきます。 目の下の赤い逆三角形の化粧がポイント。 真っ白な化粧に赤い口紅が映える十二単の女性。 短めながらも耳を隠したヘアスタイル「耳隠し」をした大正時代の女性。 奈良時代の女性。薬師寺の「吉祥天女」や正倉院の「鳥毛立女屏風」をイメージしたそう。 シンプルなロングヘアにナチュラルメイクの現代の女性。 動画は、奈良大学の全学科横断・学生プロジェクトの一環として制作。各時代における“美”の表現がどう変化していったのかを学生たちが探り、当時の人々が好んだ化粧や髪型、衣装などを再現しています。 人物デザイン監修は、NHK大河ドラマ「龍馬伝」や現在公開中の映画「シン・ゴジラ」など数々の映画やドラマの人物デザインを手がけてきた柘植伊佐夫(つげ・いさお)さんが担当しました。 |