海外ではメジャーな“デリケートゾーン”のケア。筆者の住むブラジルでももちろん、特に女性にとってはごく当たり前の習慣です。「ブラジリアンワックス」という言葉が世界中で定着しているほどですから、皆さんも想像に難くないのでは? さて、ブラジルではなぜデリケートゾーンのケア習慣が浸透しているのでしょうか。 残すか、残さないか、それが問題だ。もともとは国内で主流の小さめビキニに対応するためにケアする人が多かったのだとか。ビーチを楽しむ時の当然のマナーとして広まった……というのは納得できます。 最近は「ケアした方が衛生的だから」というまっとうな理由からデリケートゾーンのケアに余念がない様子。1日に何度もシャワーを浴びるほどキレイ好きなブラジル人のこと。「デリケートゾーンをいつも清潔にしていたい」「ニオイも気になる」ということで定期的なケアをしています。 また、「パートナーの好みに合わせてデリケートゾーンをケアする」という女性も増えてきています。もはやケアするかしないかではなく、残すか残さないか、どのくらい残すのか、はたまた形はどうするかというのが恋人間での大事なトピックです。 “自分磨き”は昼休みにサクッと近年日本でもデリケートゾーン市場が拡大し、サロンや病院、もしくは自宅でセルフケアする人が増えつつあるようです。しかし、まだまだ友だち同士やパートナーとオープンに話すのは恥ずかしいのでは? また、日本人女性は休みの日や週末にネイルや美容院に行く人が多いですが、アンダーヘアの脱毛サロンに足を運ぶのはちょっと気合いが入るもの。施術の前に剃毛をするなど準備も必要で、美容院ほど気軽に行ける場所ではありません。 逆に、ブラジルではアンダーヘアの脱毛サロンは日常に溶け込んでおり、多くの女性が仕事の昼休み休憩にサクッと済ませています。脱毛だけでなく美容院など、「自分磨き習慣」をこれでもかと昼休みに盛り込んでいます。 働く女性のニーズも脱毛サロンの件数も多く、アンダーヘアやワキだけでなく指や腕や顔のウブ毛などメニューも豊富。予約なしで気軽に行けるところも大半です。サロンやメニューにもよりますが、アンダーヘアは最長でも40分以内で終了するため、休憩時間をフル活用できます。住宅街だけでなくオフィス街にも多くサロンが立ち並ぶのは、働く女性からのニーズが高いことを示している何よりの証拠です。 意識が高い! スキマ時間の使い方美意識が高く、自分磨きにお金も時間も惜しまないブラジル人女性ですが、目を見張るのが徹底した「スキマ時間使い」の意識の高さ。 ブラジル人は時間を守らないなどルーズな国民というイメージがありがち(?)ですが、自分の時間のこととなると非常にキッチリしています。 「ゼッタイ夜は家族や大事な人と過ごしたい!」「自分のために有意義に時間を使いたい!」という思いから、昼間にすべて片付ける。就業時間終了の数分前には帰る準備をはじめて定時ピッタリに退社します。その時のブラジル人の動きと言ったら俊敏で、仕事中にその能力を発揮してほしいとさえ思うことも。 スキマ時間を使って自分を磨き、夜や休日は自分や家族、パートナーとの時間にあてる。「忙しくて時間がない……」という日本人女性も、ブラジル人女性のデリケートゾーンケア習慣から、見習えるところがあるのではないでしょうか。 自分の時間の使い方を見直すことで、ココロもカラダも今より一層健康になれるかもしれませんね! |