性感染症(STD)に関する情報
性行為によりうつされる疾患を、性感染症(STD)と言います。昔は性病と呼ばれていましたが、1999年に感染症法の施行に伴い従来は性病に含まれなかった、クラミジアやエイズなどの病気を加え、性感染症と呼ばれるようになりました。
性感染症に感染している人の精液、膣分泌液、血液、患部などに、STDの原因となる細菌や、ウイルスなどがふくまれています。その細菌やウイルスなどが、性行為により相手の性器、肛門、口などの粘膜や皮膚と接触することにより、性感染症(STD)に感染します。
性感染症は、特に自覚症状(自分で感じる症状)の出にくい病気も多く、今やごく普通のカップルでも、感染が広がっています。性感染症(STD)の感染を防ぐには、現状ではコンドームの着用が、一番良いとされていますが、中には性器の直接接触以外でも、感染するケースがあります
STDの中でもクラミジア、淋病、梅毒、カンジタ、尖圭コンジローム、性器ヘルペスは、口腔やのどに病原菌が存在している場合も多く、この様な場合は、オーラルセックスでも感染する場合があります。
その為、性感染症を防ぐ一番の方法は、不特定多数の人との性行為(キスも含む)を避けて、特定の人としか行わない事です。
性感染症に罹ると、男性の場合は、排尿時に痛みを感じたり、膿が出たりします。女性の場合は、おりものの量が増えたり、状態がかわったりします。それ以外にも、皮膚にイボやしこりができるなど、さまざまな症状があります。また、最近ではクラミジアのように、自覚症状が出にくい病気も、増えてきています。
STDに感染すると、男女共に不妊症になり易くなりますし、万一妊娠中に、子供に感染すると、失明や死亡する場合もあります。
また、エイズウイルスであるHIVに、感染する可能性が5倍程度高まります。
性感染症は、おかしいと思ったら早く病院へ行って、治療することが大事です。
比較的感染するケースが多い性感染症は、クラミジア、淋病、梅毒、ヘルペス、B型肝炎などです。これに男性であれば、尖圭コンジロームが、女性であれば、トリコモナス膣炎が追加されます。 |