【適応症状】
各型インフルエンザ・新型コロナ肺炎、ウイルス風邪による発熱、寒気、頭痛、咳、喉乾き、喉痛、筋肉痛み、鼻水など症状に対応。新型インフルエンザにも適用。
【主要成分】
金銀花、連翹、灸麻黄、炒杏仁、石膏、板藍根、綿馬貫衆、魚腥草、広霍香、大黄、紅景天、薄荷脳、甘草。
【特徴、関連内容】
連花清瘟カプセルの処方内容(連翹・金銀花・炙麻黄・炒苦杏仁・石膏・板藍根・錦馬貫衆・魚腥草・広藿香・大黄・紅景天・薄荷脳・甘草)は大まかに麻杏石甘湯と銀翹散の組み合わせになっている。いずれも,過去に伝染病の治療で威力を発揮した名方で,主な効能は清瘟解毒・宣肺瀉熱とされている。発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛などの症状を改善する。
中医学では,インフルエンザの原因として「外邪」の存在に注目するが,それ以外にも内因として「内火」の存在も考える。インフルエンザ患者の多くが,発病前にのどの痛みや口内炎,歯茎の痛みなどを訴えるが,これらが内火と関係があり,さらに「上火」の状態となっていることもある。そのため単純に抗ウイルス治療だけでは十分に効果が上がらない。インフルエンザの治療では,必ず外邪を散らし,内火を冷まし,抗ウイルス作用のある処方を総合的に運用する必要がある。まさにこれら作用を組み合わせたのが,連花清瘟カプセルなのだ。
外邪が体を襲った場合,真っ先に出てくる症状が鼻づまりや鼻水,くしゃみなどの表証の症状だ。そこで連花清瘟カプセルは解表祛邪によってこうした症状を解消する。解表では適度な発汗を伴うが,西洋薬の感冒薬にあるような眠気や体のだるさを伴うことはない。
さらに処方からみると,体内にある内火を清瀉する力も強いことがわかる。石膏・貫衆・金銀花・連翹などに内清火熱の作用がある。さらに大黄は清火の力が強く,体内に蘊積した火熱を大便から排出させる。これらによって体内に残る発熱の原因を排除し,体温を自然に下げる。人体の体温中枢に作用して解熱するアセトアミノフェンなどの西洋薬とは異なり,体内の毒火を除くことにより発熱の再発を抑える。
連花清瘟カプセルにはチベット高原に生育する紅景天も含まれている。紅景天には免疫力を高める作用があり,インフルエンザ患者の体質を強化し,回復力を高める目的で用いられている。
連花清瘟カプセルは,2005年に中国衛生部が定めた『人禽流感診療方案』で治療推薦薬として記載されており,さらに2008年の四川省大地震の際にも,中国国家中医薬管理局によって被災地での推薦感冒治療薬に指定されている。2009年には衛生部の『人感染甲型H1N1流感治療方案』にも治療推薦薬として記載された。
2009年8月21日に行われた「新型インフルエンザに対する中薬の戦略フォーラム」において,北京地壇医院は66例の新型インフルエンザ患者に対する,タミフルと連花清瘟カプセルの無作為化臨床試験の結果を発表した。それによると,タミフルを使った群の入院期間が4.6日であるのに対して,連花清瘟カプセルは4.35日であった。解熱に要する時間も,タミフルの平均2.8日に対して,連花清瘟カプセルは2.13日であり,いずれも統計学的に有意であった。さらにのどの痛みや咳・痰の症状改善に関して,連花清瘟カプセルのほうが経過が良好であった。
連花清瘟カプセルは,こうした治療における優位性だけでなく,患者の経済的負担が少なく評価が高い。連花清瘟カプセルの価格はタミフルの8分の1にすぎない。
【注意事項】
1.タバコ、お酒、辛いもの、生もの、冷たいもの、油っこいものを食わないでください。
2.この製品の服用期間は、ほかの滋養類漢方薬を同時に飲まないでください。
3.高血圧、心臓病、肝臓病、腎臓、糖尿病など厳しい慢性疾患の患者、及び妊婦あるいはほかの治療を受けてる患者が医者の指導の下にお飲みください。
4.扁桃腺が潰瘍、或いは体温が38℃以上の患者がお医者に見に行ってください。
5.3日間飲んでも効かない場合は、病院へ医者に見に行ってください。
6.子供、妊婦、哺乳期の婦人、お年寄り、虚弱体質、及び下痢の患者が医者の指導の下にお飲みください。
7.本製品にアレルギーがある患者が飲まないでください。
8.ほかの薬を飲んでいる患者が医者とご相談の上にお飲みください。
【飲み方】一日に3回、1回に4錠を飲んでください。
【内容量】 0.35g×36錠/1箱
【保存方法】密封して、日光直射及び高温多湿のところをなるべく避けて保管してください。