女性のからだはホルモンによって変化します
女性のからだは一生のうちに何回も変化しますが、それはホルモンの分泌具合によって変わってくるのです。
■ 乳幼児〜小児期
女性は生まれながらにして、卵巣に原始卵胞を持っています。生まれた時の男女の体型は外性器の違いだけで、それ以外、ほとんど差はありません。
■ 思春期前期
8才位から脳の下垂体から卵胞刺激ホルモンが少しずつ分泌されるようになりますが、その分泌量が増えてきて、原始卵胞が数個成熟するようになると、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が始まります。このホルモンによって乳房が少しずつふくらみ始め、わき毛や陰毛が生え始めます。
■ 初経
11才位になると、初経といって初めての生理を経験します。個人差があって、早い人では9才位から16〜17才位までの間にあります。最初はまだ性機能が未熟ですので、量や日数も少なく、周期も一定しません。初経を迎えると、からだに皮下脂肪がついてきて、だんだん丸みを帯びてきます。
■ 思春期後期
15才位になると、卵巣の機能も充実してきて排卵も起こり、生理の周期も一定になってきます。乳房や外性器もふくらんで子宮も大きくなってきます。妊娠も可能です。
■ 成熟期
卵巣機能が最も充実するのは20〜25才位の間です。この時期が妊娠・出産するのに一番適していると言われていますが、最近では30代の初産も多くなってきています。20才位から更年期までの時期を成熟期と言います。
■ 更年期
平均では40代後半から始まると言われています。環境や健康度によって個人差があります。早い人で30代から始まり、遅い人では50代になってから始まる人もいます。卵巣機能が少しずつ衰えてきて、完全に機能が停止するまでの時期を更年期と言います。現象としては、今まで定期的にあった生理が不規則になってきます。ホルモンのバランスが乱れる為、からだに様々な症状が起こります。これを更年期障害と言います。
■ 老年期
卵巣も60代になると成熟期の3分の1程度の重さになります。内臓も萎縮して機能が衰えてきます。骨や筋肉も衰えてきます。しかし、脳や神経については、記憶力こそ衰えますが、想像力や判断力は年齢に関係なく、高めていくことができます。 これも個人差があり、仕事を持っている人や、常に前向きな気持ちを持って生活をしている女性は、いつまでも若さを保つことができます。男性にも同じことが言えます。
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