インスタグラムより ある女性のヨガ写真がインスタグラムで多くの人の反響を呼んでいることを、アメリカの雑誌『COSMOPOLITAN』が紹介している。 特別なポーズをとっているわけでなく、特別美人だとかセクシーというわけでもない彼女のヨガ写真が注目されている理由は、その体型にある。 スタンリーさん(27)は、自称「太ったヨガファン」として、豊満な身体でヨガの様々なポーズを撮影し掲載しているのだ。 ヨガを始めた理由は不安に打ち勝つため彼女が海の浜辺で太目の股を空に突き出し逆立ちするポーズ、広々とした庭で身体を大きく広げてストレッチする姿には確かに目を見張るものがある。また、彼女の姿を見るこちらまで深呼吸をするようなリラックスを感じてしまう。それだけでなく「ヨガ=健康で細い身体の人がするもの」という無意識なイメージを軽々と壊される驚きもある。 そもそも彼女がインスタグラムに写真を掲載し始めたのは2年前。あくまでも自分のヨガ練習の記録のために始めたものだったという。 スタンリーさん本人は『COSMOPOLITAN』の取材に対し、「私がヨガを始めた理由は、不安に打ち勝つためです。現実の世界で生きていくためになくてはならないものなんです」と答えている。 「あなたの写真が私の人生を変えた」はじめは個人的な用途のインスタグラム写真だったはずが、徐々にネット上で彼女の写真をシェアし始める人が増えてきた。現在そのフォロワー数は8万2,000人にも及ぶという。また、彼女にコンタクトしてくる人の80%は「あなたの写真が私の人生を変えた」と言ってくるのだそうだ。 体型のせいで、そして人目をつい気にしてしまってヨガどころか、何のスポーツもできないと思っていたのに、そうではないことに気づかされたという人が多くいるのだ。 スタンリーさんは彼女のフォロワーたちが感じることについてこう語っている。 「誰もが日々の嫌なことに立ち向かっているからこそ、他にも同じく立ち向かっている他人の姿を見たいと思うのかもしれませんね。もしかしたら、ヨガをやっている私を見て『ほら、ヨガをやると人生は素晴らしいものになるわよ』ってメッセージを伝えているように感じているのかもしれません。でも、私だってヨガはやるけど、そうじゃないときはテレビの前でチップスを食べてだらだらする日常生活を過ごしている普通の人間なんですよ。完璧な人間ではなくて、他の人と同じなんです」
自分を信じることができればどんな不可能でも可能にできる一躍インスタグラムの有名人になったことに彼女は驚く一方で、謙虚であることを忘れない。そうした彼女の人間性が、ヨガの写真からも伝わってきているのは間違いないだろう。 さらに彼女はこう続ける。 「私の写真をネットにシェアしてくれるという行為自体が、シェアする本人自身を認める行為なのかもしれません。自分を信じることって本当に難しいもの。でも、それさえできればあとはどんな不可能でも可能にできるんですよ」
やはり、彼女はただ者ではない。とはいえ彼女も他の人と同じように人生の困難に立ち向かう1人の人間だからこそ、多くの人に勇気を与えられる女性でもあるのだろう。 |