世界各地の小さな村や町に住む日本人を訪ね、生活スタイルや移住にまつわるストーリーを紹介するバラエティ番組『世界の村で発見!こんなところに日本人』(テレビ朝日系列・毎週金曜日21時から放送中)。5月8日の放送では、極寒のカナダに住む日本人女性をタレントの佐藤藍子さんが訪問しました。 激務の中で精神的に蝕まれていったキャリアウーマン時代日本・アメリカ・ドイツの国債の値動きを分析する“ストラテジスト”という、非常にプレッシャーのかかる職をしていた安藤千絵さんは毎日のあまりの忙しさに身も心もボロボロに。そんな千絵さんを見ていた彼氏の秀樹さんは当時を振り返り、「どんどん蝕まれて病んでいっていた」と語りました。 そんな中、秀樹さんは彼女を救うために海外転勤を決心。どんなに辛くても自分からは退職をしなかった千絵さんは秀樹さんのおかげで仕事を辞め、カナダで専業主婦としてのんびり暮らす毎日へと大きく生活を変えたのでした。 東京での生活より今のほうが幸せ当初は、秀樹さんが出勤してからの日中は1人で時間を持て余す日々でしたが、やがて同じ境遇で韓国から来た転勤妻のメイさんやボランティアのベティさんとお家でおしゃべりを楽しんだり、壮大な自然に触れたりするように。秀樹さんとの時間も今のほうがたくさんあると言い、東京で得られる仕事や派手な娯楽よりも、今のような毎日の小さな幸せの大きなありがたみを実感しているそうです。 この放送を受けツイッターでは、 ・責任感が強くて真面目な人ほど自分から会社を辞められないんだよね ・こんな「俺についてこい」って言ってくれる旦那さんがいてくれたら、自分もあっさり辞めると思う ・若いうちに仕事を頑張れるだけ頑張ったら、あとは思い切って田舎でのんびり家事・育児する生活も憧れるかも ・カナダで夫婦2人のんびり生活なんて幸せそう!
と、千絵さんを救った旦那さんの男らしさに感動する声や、同じようにバリバリ働いている女性たちから今後のライフスタイルについて考え直す声などがありました。 アメリカでは男女格差が問題になっている金融系の職種千絵さんも就いていた金融系の職種は、日本だけでなく世界的に見ても女性の社会進出がとりわけ遅いと言われています。人数的に女性が少ないだけでなく、アメリカでは男女の賃金格差が問題になっています。 24/7 Wall Stが発表した男女の賃金格差ランキングでは、第5位までに金融アドバイザーやファイナンシャル・マネージャーなど、金融に関わる職種がランクインしました。第1位の金融アドバイザーは、男性の給与の61.3%しか支払われていないという驚愕の結果に。 男性中心ということだけでなく、大きなお金を扱うという面でも精神的に負担のかかる業務を決して自分からは辞めようとしなかった千絵さん。向上心が高く真面目な女性ほどどんなに辛い状況でもとにかく耐えようとしてしまいますが、自分の体力やライフバランスに合う仕事は本当にこれなのかを自問したり、支えてくれるパートナーや家族、友人の一言に人生の進路を委ねてみるのも、自分なりの幸せを掴む大きなチャンスになるのかもしれません。 |