私は去年まで「犬派」の人間でした。ところが昨年の夏休み中、友人が「留守の間に飼い猫の面倒を見に来て欲しい」と頼まれてしまったのです。 正直なところ「猫は凶暴でわがままだ」と思い込んでいた私は戸惑いました。「私に猫の面倒をみるなんてできるんだろうか?」と恐怖感をもちつつも、しぶしぶ猫の世話をはじめたのでした。 そうして3週間程の間、猫には猫なりの可愛さや犬とは違うコミュニケーションの仕方があることを発見したのでした。それ以来、猫も大好きになったのです。 猫は犬以上に人間とコミュニケーションを取ろうとする一般的に猫好き、犬好きははっきり分かれてしまうものですが、猫ぎらいだった私のように、猫を嫌いになったり、興味がない人の理由は「猫は冷たいキャラクター」だと思っているからのようです。 ところが今回、イギリスのメディア『STYLIST』が専門家のコメントを例に出しながら「猫の行動の本当の意味」を紹介し、猫がいかに犬以上に身体を使って人間とコミュニケーションを取ろうとしているかを紹介しています。 その内容を見てみると、ジョージア大学の獣医の専門家であるSharon Crowell-Davisさんは「猫の飼い主たちは、猫のコミュニケーションに対して多くの勘違いをしていることが多いのです。なぜなら、猫に比べて犬の行動に関する研究の方が圧倒的になされているからです」とのこと。 ゴロゴロ喉を鳴らすのは助けを求めているでは早速、猫の行動が本当に意味するところを見ていきましょう。 ●「ゴロゴロ喉を鳴らす」意味 ゴロゴロ言ってるのは、気持ちいいから、幸せだから、とお思いの方も多いでしょう。でも実は「お願い! どこにも行かないで〜」と言っているそうです。猫はもちろん人間のように言葉を持たないので「お願い〜!」と助けを求めたり、欲求を表すのに喉を鳴らしているとのこと。 ●「身体をすりよせてくる」意味 まるでおねだりしているように感じてしまいますが、本当は愛情を持ってあなたのことを抱きしめているつもりとのこと。特にこの行動は、あなたがずっと猫と会えていなかった時によくありませんか? 猫は「おかえり〜、待ってたよ!」と言って迎えてくれているのです。 ●「目をゆっくり閉じたり開けたりしている」意味 きっとこの子は眠たいのね、と思いがちですが、実は信頼の意を表しているのです。この動作を見ることができたなら、あなたといて猫は非常に快適に過ごせている証拠でもあります。 ●「無表情な顔」の意味 なんだか退屈しているのかな? という意味にとらえられそうですが、そんな時の猫は色んなことを考え中。逆に猫がストレスを感じたり、怖がったりするときは顔全体の筋肉が引きつるので分かりやすいですよね。その反対で顔の筋肉が緊張していない、無表情の時はリラックスした状況で色々考えているということなのだとか。 ●「『ミャオー』と言う」意味 驚くことに、猫は他の猫に対してけして「ミャオ」と呼びかけたりしません。実はこれ、人間に対してだけ使う呼びかけの言葉なのだそうです。猫はあなたの気を引きたいときに「ミャオ」と言っていて、なにかコミュニケーションを取りたがっているということです。 犬の行動は確かに人間にとって非常に分かりやすいですが、こうして猫の行動の意味するところを知ると、いかに勘違いが多かったかが分かったと思います。おかげで今度、猫に「ミャオ」と呼ばれたら、なんて返事しようかな〜なんて、すっかりまた猫好きになってるのは私だけじゃないはずです。 参考記事:STYLIST |