オフィシャルブログ“embarace your style”より 元プロ野球選手・清原和博と亜希夫人が離婚したことが大きく報じられた。清原亜希は2010年まで雑誌『STORY』(光文社)のカバーを飾り、現在では『Marisol』(集英社)を中心に活躍するカリスマモデルである。離婚は彼女のモデル活動にどう影響を与えるのだろうか。 「出産してもスリムでキレイ」であることがステイタス一部報道によると、慶応義塾に通う息子ふたりを連れて清原の家を出て、3LDK45万円のマンションで暮らしているという。養育費は支払う約束になっているが、清原は破産寸前とも報じられていて、「別れた夫のお金で優雅に暮らすシングルマザー」生活は難しそうである。今後は清原亜希自身が働いて、息子たちを養っていく必要があるが、それは可能なのだろうか。出版関係者に聞いてみた。 まず、『ママの世界はいつも戦争』(ベスト新書)でママモデル事情について書いているノンフィクションライターの杉浦由美子さんはいう。 「現在、モデルが30代以降で生き抜くためには、出産してママになる必要があります。『出産してもスリムでキレイ』であることがステイタスになります。また、離婚すること自体はマイナスになりません。50代になってもカリスマモデルとして君臨する黒田知永子、ダルビッシュの元妻・紗栄子も活躍していますよね」(杉浦由美子)
離婚した清原亜希の商品価値は……?だが、一方で「清原亜希の場合は離婚したらもう商品価値はないのでは?」という意見も出版業界では囁かれている。 「黒田知永子は『セレブの妻』で出てきた人ではありませんし、紗栄子もダルビッシュ有と結婚前からタレントとして知名度がありました。一方で、清原亜希はスター野球選手の妻として世に出てきた人です。撮影は子供が学校に行っている間で、『STORY』でも清原の妻としての生活ぶりを大きく紹介していました。彼女から『清原の妻』という肩書きをとったらなにが残るのかな? っていう気もしますね。真木蔵人の妻として売り出してきた真木明子は、離婚後、HARUKOと改名し仕事を減らしました」(女性週刊誌編集者)
このような厳しい見方も多い中で、女性ファッション誌関係者たちは少し違う見方をしている。 「『5時に夢中』(MX)で北斗晶さんが『さびしい気もするんだよね。結局はお金なのかなって。いいときも悪いときも支えあうのが夫婦じゃないかなって』という旨をおっしゃっていました。一般の主婦の方の感想を代弁されたと感じました。ですが、現時点では亜希さんに関するネガティブな報道はみかけません。中山美穂は離婚時に他の男性との交際が報じられ、また、堂珍敦子は離婚危機報道の際に、妻の夜遊びが激しいと夫が愚痴っているという報道が流れました。母親や妻として役割を放棄していたことや、不倫の匂いがあると女性層から反発されます。ですが、亜希さんに関して『子供たちを守るために離婚する』『耐えに耐えた』という同情的な報道がされ、週刊誌が亜希さんのイメージアップに協力的にすらみえます。週刊誌を発行している出版社が清原亜希は商品価値があると考えているのかもしれません」(女性ファッション誌関係者)
セレブの妻から脱却するかが課題現在、女性ファッション誌で利益が出るのは40代以降をターゲットにした雑誌。また、50代以上向けのファッションハウツー本が何十万部も売れたりとしていて、中年女お洒落市場はまだまだ伸びしろがある。一方で、40代後半以上のモデルは不足をしている。その中で今回の騒動で多少やつれても、劣化をしない美貌の清原亜希は貴重な存在なのである。 「亜希さんは今後セレブの妻から脱却するかが課題ですね。現在『STORY』で表紙を飾っている富岡佳子さんは、私服のコーディネートが素敵で注目されたモデルです。現在、カリスマモデルは自ら情報発信ができないとなりません。最近は亜希さんも雑誌の誌面でも自分でコーディネートした服を着て登場したりしていますが、ファッションに関する情報発信がうまくいくかどうかが今後の課題でしょう」(女性ファッション誌関係者)
昨今は女性ファッション誌の不況も囁かれ、カリスマモデルもコラボ商品の開発などで利益をあげないと大きな収入に結びつかなくなってきているという事情もある。 “セレブの妻”から“自立したワーキングマザー”にイメージをシフトできるか。今後の清原亜希に注目したい。 (木原友見) |