秋冬の服が店頭に並ぶ時期になりましたが、秋冬物は春夏物と比べて、洗濯に気をつかう素材のものが多いですよね。クリーニング代もバカにならないし、おしゃれ着用の洗剤で自分で手洗いするという人も多いのではないでしょうか。そんなあなたに朗報です! 高級素材のカシミアの汚れを自浄するコーティング技術が開発されました。 コーヒーや赤ワインのシミも落とすカシミアは高価なだけでなく、お手入れが難しいことで知られていますが、新しい発明がそれを変えるかもしれません。 香港城市大学エネルギー・環境学部の科学者チームは、24時間の光にさらされたときに化学反応を起こすアナターゼ型二酸化チタンから作られたコーティングを開発したそうです。 この技術自体は、実際には2002年にすでに開発されていたものの、ダメージを受けやすい繊細な生地であるカシミアに応用することは困難だったそうです。このたび実現化し、コーティングによって、コーヒーや赤ワインの汚れさえ、光によって除去することが可能になったそうです。 化学物質や水、エネルギーを節約この科学者チームのリーダーは、スマートテクノロジーの究極の発明だというだけでなく、環境にも有益なのだと話しています。服自体が自分で綺麗にすることができるようになれば、化学物質や水、エネルギーの消費をより少なくすることができるということですね。生地にコーティングを施しても価格は1〜1.5%高くなる程度ですむそうです。 ファストファッションが定着し、カシミアのような高級素材も比較的リーズナブルな価格で購入できるようになりました。クリーニングが不要になれば、カシミアもさらに気軽に着られるようになりそうですね。 |