前編に引き続き、後編ではショーツ、そして夏に透けない下着の色について、引き続きランジェリースタイリスト・浅井明子さんに伺った。 >>>【前編はコチラ】楽すると1カップ減!? ランジェリースタイリストに聞いた、知らなきゃ怖い春夏の下着の選び方 小さすぎるショーツは身体のラインを崩す!浅井さんがまず指摘したのは、日本の既成品ショーツの小ささと伸縮性の問題。海外のものと並べてみると、典型的な日本の既成品のショーツはまるで小学生のもののよう。見た目は小さくて可愛いが、横幅が極端に狭いし、伸びない前身頃の生地部分もかなり狭い。立体的に手を入れて伸ばすとわかるが、いくら華奢な日本人とはいえ、これでは大人女性の骨盤やお尻には小さすぎるように感じた。このサイズ感が理由で、日本女性には“食い込んだショーツラインが目立つ問題”が起こっているのかも!? 薄着の夏は特に注意が必要だ。 幅広いストレッチレース等で縁取られたしっかり系ショーツのほうが、ラインははるかに目立ちにくい。「小さいパンツを食い込ませて履くほうがノンセクシーなこと、お尻やそけい部を変に圧迫すると身体のラインが崩れ、健康面でも害しやすくなることを知ってほしい」と浅井さん。日本のショーツはそもそも小さすぎるとわかれば、SやMに執着する気持ちもなくなるはず。表記にはこだわらず、購入時にはショーツに立体的に手を入れて伸ばしてみて、できるだけ大きく広がるものを選ぶとよさそうだ。 ちなみに海外のショーツは平置きで見ると大きいが、布面積は少なめのものが多く、実際履いてみるとちゃんと若々しい感じに見える。「日本でいいものが見つからないときは、ネットで海外のSサイズを買うのもおすすめですよ」とのことだった。 日本のМサイズのショーツ(下)は海外ブランドのものと比較すると非常に小さい 濃いめのシックな色がアラサーにおすすめ!続いては色。「透けるから」という理由で、夏はベージュ系の下着を選ぶ女性は多いが、ベージュばかりでは気分があがらない日もあるだろう。浅井さんによれば、ベージュ以外でも、単色使いで色のトーンが低めの色、例えば濃赤や濃紫、深めのインディゴブルー等も、白い服に透けない下着の色として断然おすすめだそうだ。 逆に、淡いパステルカラー系は服に透けやすい。下着に関してはパステルカラー信仰が強い日本だが、「30代以降の女性なら、こうしたシックな色合いをもっと活用するといいのでは?」と浅井さん。職場や白シャツでなければ、ビタミンカラーの下着も夏にはおすすめ。着ると元気が出るし、チラリと見えてもさほどいやらしくならないので、意外と活用できる色だそうだ。 適切な下着選びで運気が良くなる?!下着には、スタイルよく見せるだけでなく、姿勢をよくしたり、女性としての自信を与えてくれる効果もある。「適当に選んだ下着をつけるのは、すごくもったいない!」と浅井さん。「毎日、勝負下着を」ということではなく、例えば、ジャケットでかっこ良く決めたい日は隆起が中央に寄り気味のブラを選んでみたり、肌が敏感なときや生理前後には、天然素材で縫い目の少ない下着にするなど、気分や服装に合わせて使い分ける習慣をつけることを勧めてくれた。 浅井さんによれば、「毎日きちんと下着チョイスをしていると、いいことも起こりやすくなるみたい」とのこと。どうやら“断捨離”と同じ原理のようだが、浅井さんのアドバイスで下着への意識を変えた結果、「いいことが起きました!」という報告が結構届くのだとか。きちんと自分に手をかけてあげると、女性は自然に心身が満たされる。その結果、よい循環も起きるのだろう。 下着は、一番長く身に付けるもの。自分に合った下着をちゃんと選べているか? 可愛いからと無理なサイズのものや、適当に選んだラクなものばかりつけていないか? ぴったりの下着を身に着けて、人生をハッピーに過ごそう。 |